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Hindemithのメソッドについてpart 1

以前からヒンデミットの曲の調性の感覚は個性的であり興味深いと思っていた。
あきらかにどこかにどこかに縛られている重力はあるものの、
そのなかを漂うような調性の感覚…というのは現代のジャズにも多々ある感覚である。

もともとジャズミュージシャンとして演奏し、作曲している私にとって彼のアイデアを知ることは、
今後の自分の音楽語法を豊かにする為に大変興味深いと思った、というのにプラスして、
と、ある機会もありヒンデミットのメソッドについて調べた、というより彼の著作「作曲の手引き」[出版社: 音楽之友社
ASIN: B000JB8DEK 発売日: 1953]を読んだ。

今後誰かがヒンデミットのメソッドについての情報を探している人の役に立てれば…と思い、
彼の著作を読んで自分なりに理解できたことをまとめて見たいと思う。

まず、彼のアイデアについて。

彼の音楽は無調ではなく、何かしらの調性的に中心たる部分があり、
それに対して、時間と共に登場マテリアルの音的距離感が変化するという形の
”調性的に拡大された音楽”と言われる。

というのが音楽全体に対する彼のアイデアであるが、
その他にも、

・メロディー以上に音楽に重要なものはないが、ハーモニーとメロディーは常に補完しあうものであり、互いに単独では成り立たない。
・インターバルのオーガナイズがメロディーをつくり、
・メロディーの集合体がハーモニーのプログレッションを構築する。
・すべてのインターバルはそれぞれのメロディック、&ハーモニックなキャラクターを持つ。
と述べている

以上を見るかぎり、
そもそもの美的感覚は伝統的なクラシック音楽のそれと大きな差はないように思う。
しかしながら単純明解なだけのメロディーや和声の音楽言語も彼は好みではないようで、
西洋音楽における和声、旋律に関する可能性を拡大していこうとして彼のスタイルが生まれたようであり、
各音の連続がもたらす音の響きをどのように組織するか?という事に関して厳しく考慮していたようである。

そして彼なりの音楽語法を発展させるため、
倍音列やコンビネーショントーンなどの科学的な知識と彼の経験を加味して再構築し、
それまでとは違う視点から彼の音楽のメソッドを作った。

彼の作品といえば、その調性感覚に特徴があると思われるが、
彼自身は 調性が生まれてしまうのは自然の摂理によるものと考え、
無調性、多調性を意図的に作る音楽にたいしては否定的であった。

[-part2へ続く- ]