弓を作った

弓を作った。
もちろん材木から自分ですべて手で削りだしたんだよ。

というのも以前からコンテンポラリー系の奏法、をする為の弓が欲しいなぁ…と思ってたんだよねぇ、毛が傷む…とか竿が傷む…とか考えなくっていいようなさ。
そんなワケで例によって製作したのでR。
どうせなら個性的なデザインにして見た目も美しいもの…をと思っていたのだけど、
重量バランスとか持ちやすさとか考えて削ってるウチに割とフツーなデザインになってしもうた。
まだまだ発想する修行が足りませんな…と。

ガシガシやってノイズとか出すためなので、馬の毛ではなくテグスを張ることにしてたので、そういうのが自分で張れるような構造になってるっス。

とりあえず大雑把に工程ごとの写真と解説。

自作弓1-2-modified

まず角材を大雑把に切ったトコ。
ちなみに材はオーク。
ドラムのスティックと同じ材料なので、ブッ叩いても安心。

自作弓2-2-modified

角を落としたりして形を整えてデザインしつつ、重さやバランスを整えて使いやすく、削ったトコ。

IMG_20150315_174703-modified

とりあえず、曲げたい形に木型を作ってそれにアイロンで押し当てていってカーブを作った。
このアイロンの方法については説明を省略するけど、日本の木工職人さんが編み出して、誰でも簡単にできる方法だから、お試しあれ。

IMG_20150325_000721-modified

で、テグスを張って一応完成した弓。
まだ木の表面のニスとかの仕上げはしてないけど、一応使える状態。

実際に弾いてみて…。
いわゆる弓とは持った感触は当然違うけど、慣れれば違和感無く持てそう。
テグスには馬の毛みたいなキューティクルが無くツルツルな状態なので、松脂を結構ベタッと付けて弾かなければならいから、基本的に音としてはそういう類。
最初に試したときはテグスの量がとても少なかったのだけど、その時は倍音成分が凄い多い感じだった。
その後、量を少しずつ増やしていったらだんだんと普通な感じになってきたけど、全体の傾向として明るめの音になるみたい。
エレクトリックのコントラバスとか、音を増幅してる場合に軽めのタッチで弾くとか、そういう感じだといわゆるフツーの弓としてメロディー弾くのに合いそう。
という感じで、そもそもの目的の[ 乱暴な奏法をする為 ]以外の可能性を感じてたりするのでR。